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短編にも満たないくらい短いのをつらつら書く場所であります。更新頻度は恐らくちょうまちまち。
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・神+リナ
・エヴァのパロです(←
・シンジ→リナリー レイ→神田
・↑ひどい配役ですね

「神田っ!」

悲鳴に酷似した声をあげ、リナリーは神田に駆け寄った。神田はぐったりと地面に伏してそのまま動かない、距離があるせいで呼吸があるかどうかさえ、わからない。
神田はレベル2アクマの不意打ちをまともに喰らったのだ。リナリーはその場面をその目で目撃してしまった。空気を裂くように広がるあざやかな赤はまるで咲き誇る華のようで、くらりと眩暈に似たものがリナリーの視界を支配した。それでもリナリーは取り乱さず、そのままアクマが神田にしたのと同じように後ろから不意打ちを仕掛け破壊。それが最後のアクマだ、そこでリナリーが神田の名前を呼んで、駆け寄る。
リナリーが何度も名前を呼びながら神田の上半身を抱き起こすと、神田が苦しげに息をつきそして瞼をゆっくりと開いた。リナリーはそのことに安堵の溜息を漏らす、するとぶわっと視界が滲んで神田の顔が一気に見えなくなった。今度は、よかった、と何度も呟きながら、リナリーは涙を流し続ける。と神田の背中を支えていた腕をそっと引いて(肩を支える腕に負荷が大きくなるが構わない)ごし、と涙を無理やり拭うと、神田はひどく戸惑ったような表情を浮かべていた。とはいっても普段表情の変化が少ないから、そこまで顕著なわけではないのだけれど。そして神田はその表情のまま、口を開く。

「……すまない、こういうときにどういう表情をすればいいのか、わからないんだ」

リナリーは一瞬目を見開き、そしてすぐに笑みを浮かべた。まだ涙が頬を伝い続けるが、それでもリナリーは、笑う。

「……笑えば、いいんじゃないかな」

そういうと神田はまたさらに戸惑いを深める。だがゆっくり、ぎこちなく、それでも優しく、頬を緩めて、笑った。
その笑顔はもしかしたら『あの人』以外に向けられたはじめての笑顔なんじゃないかと、リナリーは思わずにいられなかった。








少し文章書いてないだけでも大変なことに これはひどい……どうしよう
最後の文章は完全オリジナルですけど 碇指令→『あの人』 ってことでお願いします^^(←
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